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2025/05/21 HTML|SEO対策|WEBサイト|ホームページ|制作会社

はじめになぜセマンティクスが重要なのか?

HTML5では多くのセマンティック(意味的)要素が導入されましたが、現在でも<div><span>の多用で済ませてしまうケースが少なくありません。

 

セマンティックHTMLが重要な理由

  • 検索エンジン(SEO)にとって意味がわかりやすくなる
  • スクリーンリーダーなどの支援技術にとって情報構造が明確になる
  • 保守・チーム開発において可読性が上がる
  • 構造化データに発展しやすく、Webの意味論的価値が高まる

 

はじめになぜセマンティクスが重要なのか?

以下はHTML5で導入されたセマンティック要素の代表例です

 

要素 用途の説明
<header> 各セクションの冒頭に置くヘッダー
<nav> ナビゲーションリンク群を表す
<main> ページの主要コンテンツ
<section> 意味のあるセクション、見出しとセットで使う
<article> 独立した内容(例:ブログ記事、ニュース)
<aside> 補足情報や広告、サイドバーなど
<footer> フッター(コピーライトや関連リンク)
<figure>+<figcaption> 図やキャプション付きの画像

 

意外と知られていない使い分けのコツ

sectionとdivの違いって?

  • sectionは意味のあるまとまりを示すときに使う。
  • 単なるレイアウト目的ならdivを使う。
OKの例
<section>
<h2>サービス紹介</h2>
<p>当社のサービスは...</p>
</section>

 

NGの例(意味のないsection)
<section>
<div>・・・</div>
</section>

 

articleとsectionの違いは?

  • articleはそれ単体で成立するコンテンツ
  • sectionはページ全体の一部として意味のある構成
<article>
<h2>お知らせ</h2>
<p>夏季休業のお知らせ...</p>
</article>

 

mainは1ページに1つだけ!

  • ページ内の主役コンテンツを表す要素
  • headerやfooter、navは含まない
<body>
<header>...</header>
<nav>...</nav>
<main>
<h1>サービス紹介</h1>
<p>...</p>
</main>
<footer>...</footer>
</body>

 

よくあるセマンティック設計のミスと対策

ミス例 修正ポイント
<section>に見出しがない sectionは<h2>などとセットで意味を持つ
<article>を全ページに使ってしまう ブログや独立コンテンツに限定する
<main>が複数ある HTML5仕様では1ページに1つのみ許可
装飾やJS処理のためだけにセマンティック要素を乱用 意味に基づいて選定すること

 

セマンティックHTMLの実践メリット

  • SEO評価の向上

    意味のある構造がGoogleのクローラーに伝わりやすい。

  • アクセシビリティ対応

    スクリーンリーダーがページの構造を理解しやすくなる。

  • メンテナンス性の向上

    コードが論理的に整理され、第三者にもわかりやすい。

 

まとめ

HTMLはただ表示するためではなく、「伝える」ための言語です。
セマンティックな要素を意識的に選ぶことで、より信頼性のある・拡張性のあるWeb制作が可能になります。
「divの乱用」から卒業して、意味のあるHTMLを。