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2025/01/29 ホームページ

日本国内では携帯電話所有者のうち、スマートフォン(以下スマホ)比率が約90%を超えるようになりました。
2015年ではスマホの普及率が5割だったことを考えると、ここ10年でより多くの方が持つ世の中に変わったことがわかります。
これに伴って、ひと昔前だったら自宅や会社のパソコンで検索していたものが、今では外出先でスマホからも検索できるようになり、ホームページはスマホから閲覧される機会が増ました。
 

みなさんはスマホからWEBサイトを閲覧したときに、パソコンからとは見え方が違ったWEBサイトをご覧になられたことはありますか?
そういったWEBサイトを「レスポンシブ」と呼びます。
そこでホームページの「レスポンシブ化」についてお話していきます。
 

そもそも「レスポンシブ」とは?

 

「レスポンシブ」とは、ホームページ上でPCやスマホ、タブレットなどのデバイスに関係なく、
同じURL、かつそれぞれのデバイス幅に合わせて反応し、最適な形でWEBサイトを表示することをいいます。
 

よく似たものに「スマホ表示」がありますが、これはスマホ表示時に綺麗に見えるようにすることだけが目的であり、レスポンシブとは異なります。
レスポンシブとは「ユーザーが閲覧しているブラウザの横幅に対して見やすい表示に切り替える」ことを指します。
 

レスポンシブ化がされていないWEBサイトはどのような表示になるのか

現在WEBサイトの閲覧に用いられているブラウザは大きく分けて3つ(PC、タブレット、スマホ)あり、これらの3つは画面のサイズが異なっています。
画面サイズが異なるデバイスでWEBサイトの見た目を同じように表示させようとすると、ひとつのデバイスではきちんと表示されるけど、
他のデバイスでは文字が大きかったり、画像が小さいなど意図しない見た目となり、とても見にくいWEBサイトとなってしまいます。
 

見にくいということはユーザーにとって負担になります。そのためWEBサイトからの離脱も増えてしまいます。
またSEO対策の面でもユーザーにとって必要な情報を提供できないWEBサイトと判断され、Googleの評価も上がりにくくなってしまいます。
 

どちらにしてもユーザーにとっては有益にならないため、価値のないWEBサイトと認識されます。
 

レスポンシブ化を行うことのメリット

レスポンシブ化を行うことは単純にどのデバイスからでも見た目がよくなり、WEBサイトが見やすくなるということだけではありません。
その他のメリットは以下のようなものがあります。
 

  1. SEO対策に有利
  2. WEBサイトの管理が簡単
  3. ユーザーの利便性が向上する

 

1.SEO対策に有利

先ほど少し記載しましたが、レスポンシブにきちんと対応しているWEBサイトはSEO対策に有利となります。
 

スマホユーザーが圧倒的に増えた現在では、WEBサイトがレスポンシブ対応されているかどうかでもSEO対策に効果があると言われます。
Googleをはじめとする検索エンジンはコンテンツの質を評価するときに、ユーザーの利便性を重視し、
モバイルフレンドリー(モバイル端末で見やすく、使いやすいサイト)なWEBサイトを評価します。
 

レスポンシブデザインはPC、スマホ、タブレットなどどのデバイスからアクセスしても最適な表示が可能であり、
ユーザーフレンドリーなWEBサイト構造が検索エンジンの評価を高めます。
 

さらにURLが統一されるため、リンク力の分散を防ぎ、重複コンテンツのリスクが減り、ペナルティを受ける可能性が低くなります。
結果として、検索結果での順位が上がりやすくなると言えます。
 

2.WEBサイトの管理が簡単になる

レスポンシブ化をすることによって単一ページで複数デバイスに対応が可能なので、更新などの管理の手間を軽減することができます。
 

デバイスごとに対応ページを用意する必要がないため、追加で画像を挿入したり文章を修正したりしても、1つのページに対して作業をすれば済むので、メンテナンスが容易です。
またデバイスごとの確認や表示エラーを減らすなども減らすことができ、運営する側の工数負担が軽くなります。
さらにWEBサイトの管理を管理会社に任せていた場合、変更箇所が少なくすむので、保守管理コストを抑えることができます。
 

3.ユーザーの利便性が向上する

レスポンシブ化をすることにより、ユーザーの利便性が向上します。
 

ユーザーがどのデバイスからWEBサイトを閲覧するかわかりません。
複数デバイスに対応することによって、どのユーザーに対してもストレスなくWEBサイトを閲覧することが可能です。
表示画面が整えられるので視認性が向上し、WEBサイトの使いやすさが高まります。その結果としてユーザーのWEBサイトからの離脱を防ぐことができます。
またユーザーの利便性が向上することによって、ブランドイメージやコンバージョンの向上、リピーターの獲得にも繋げられます。
 

レスポンシブ化への注意点

これまでいくつかのメリットをご紹介しました。レスポンシブ化は必要なことですが、少なからずデメリットも存在します。
 

1.読み込み速度の低下

レスポンシブデザインでは、すべてのデバイスで同じHTMLを使用するため、特にスマホでの読み込み速度が遅くなる可能性があります。
画像の最適化や不要な要素の削除など見直すことによって改善が見込めますので、パフォーマンス改善の実施をしていくことが重要になります。
 

2.コンテンツの見直し

スマホなどの小さな画面ではWEBサイトのすべての情報を同じように表示させることが難しくなります。
そのためデバイスごとにコンテンツの優先順位を考え、より伝えたい重要な情報が見やすい位置になるようにレイアウトを調整する必要があります。
またフォントサイズや行間、ボタンの大きさの調整も必要となります。
 

これらの点に注意しながらレスポンシブデザインを実装することで、よりユーザーが使いやすいWEBサイトを構築することが可能です。
 

まとめ

スマホがWEBサイトへの閲覧するツールとして主流になった今、レスポンシブ対応は必要なものになりました。
多様なデバイスからのアクセスに対応し、ユーザーへ負荷のかからないよう、またSEO対策を向上させる重要な要素でもあります。
 

もしご自身でお持ちのWEBサイトがレスポンシブ対応していない場合、リニューアルも含め、ぜひご検討いただければと思います。
またこの記事が少しでも問題解決のお役に立てると幸いです。